12月9日「医師と訪問看護師の連携 医師の立場から~」のシンポジウムが開催され、肝属郡医師会立病院 副院長 西田卓爾先生・長島町国民健康保険平尾診療所 院長 三角芳文先生の講演がありました。
訪問看護とは、病気や障害を持った人が住み慣れた我が家で、不安の少ない療養生活が送れる様に、医師の指示に基づいて看護師等が自宅に訪問して支援する制度です。
講演では「訪問看護師が介入していることで早期の異常発見や在宅での医療的処置が可能となる。また不在や自院での急患対応のため急な訪問が困難なマンパワー不足の在宅医師にとって、24時間対応可能な訪問看護との連携は在宅医療を行う上で不可欠である」とあり、訪問看護の役割や重要性を再確認することが出来ました。
講演の中で、「患者・家族の代弁者になってほしい!」という言葉が強く印象に残りました。医師には言いづらい些細な不満や小さな希望でも、常日頃から本人・家族と話をする機会の多い訪問看護師には話せることも多くあります。訪問看護師が本人・家族の代弁者となり、安心して在宅療養が受けられる様に支援していく必要性があると感じました。
今回の研修会を通して医療的技術の向上・観察力・判断力を身につけることはもちろんですが、いかに信頼関係を築き、コミュニケーションを図る事が大切なのか再確認しました。どの患者様も訪問すると、ホッとした表情で「来てくれたね、ありがとう、又きてね」等の言葉をかけて下さいます。その思いに真摯に向き合い、これからも利用者様の在宅療養が安全に、そして安心して送れますように、関係機関との連携と情報共有に努め、より良いチームケアの提供を目指していきます。
~まごころの花束をそえて~