サンセリテに入職し、居宅介護支援事業所に配属されてから、居宅の介護支援専門員として実務に携わり、1年2か月が経過いたしました。
「介護支援専門員」とは、一言で言えば介護保険制度の「司令塔」であり、利用者様と介護サービスをつなぐ架け橋となる専門職です。一般的には「ケアマネジャー」という呼び名で耳にされた方も多いかと思います。介護を必要とする方が、住み慣れた場所で自分らしい生活を送れるよう、最適なケアプランを立てて支援することが主な役割です。

最近の出来事として、担当利用者であるご夫婦二人暮らしの女性が、退院直後に在宅生活を希望され、医療保険による訪問看護で対応していました。しかし、体調が思わしくなく、夫の強い希望もあり、介護保険によるサービスへの切り替えについて、12月31日の夕方に事業所より介入依頼がありました(医療保険の期限は1月1日まで)。
年末の夕方であったため、サービス担当者会議は未実施、行政機関も休業中という状況でした。利用者様はベッド上での生活を余儀なくされ、食事や水分摂取も不十分で、点滴投与の必要性がある状態でした。
私自身の判断が求められる状況となり、自宅のパソコンでAIも活用しながら関係機関と電話で調整を行いました。命に関わる内容であり、やむを得ない状況と判断し、訪問看護事業所へ介護保険によるサービス提供を指示いたしました。
1月5日には大崎町役場の担当者へ報告を行い、調整は困難を極めましたが、特例として許可をいただくことができました。正直なところ、年末年始は自分の判断が正しかったのか、不安や後悔の気持ちもありました。しかし、1月5日に自宅を訪問した際、ご主人より感謝の言葉をいただき、救われた思いでした。
その後、奥様は1月7日に入院されましたが、結果として、ご夫婦が最後になるかもしれない住み慣れたご自宅で、救急搬送をすることなく新しい年を迎えられたことを思うと、自分の判断は人として間違っていなかったのではないかと感じています。
困難事例ではありましたが、今後も地域の方々のために尽力してまいります。
居宅介護支援事業所
渡邉 雄一