リハビリテーション科の内野です。今回は日々利用者様に実施している取り組みをご紹介します。最近のリハビリでは「ブロック積み」をよく導入しています。
以上のことを繰り返し行い、合計10回~20回実施します。
この4つの動作には「立ち上がる」ことでの足の筋力の増強、前後への重心の移動 「ブロックを棒に通しながら持ち上げる」ことでの立ったままを保持する動き、体を伸ばす動きでの上下の重心移動 「スタッフへ渡す」ことでの体を捻じる動き、左右への重心の移動 「座る」ことでの体の後ろ側にある筋力の増強を目的に行っています。これらの動作が安定してくる最終的な効果として「トイレ動作」が安定してできることを目標に行っています。
単純に思われるトイレ動作ですが、以上の4項目を必ず行っています。ズボンを下げる・上げる・立ち上がる・座る…この動作にもいろいろな重心移動や体の使い方が要求され、一つでもできなくなるとトイレ動作自体が難しくなります。ただ立ち上がる訓練を実施してもよいのですが、利用者さんも面白くないですし、成果がわかりません。“ブロックを積む”という「目的」があることで達成感やできなかったことができるようになったことへの喜びを一緒に感じることができます。
リハビリテーション科では、実際に必要な動きを意識した訓練を取り入れることにより、安定した生活動作ができるように利用者さんと一緒に楽しみながら訓練を実施しています。
理学療法士 内野 祐輔
