
「今まで自分たちは支えてきた。もう限界。後はセンターや役場でお願いします。」と家族支援が望めない要支援者の方を助けてこられた近隣住民や民生委員の方々から相談があります。
このようなケースを受けると「地域の方は手助けしてきた全てのことから手を引くつもりだろう、地域の皆さんはこれまで大変な思いをして支えてきたのだから、これからはセンターだけで何とか解決しないといけない」と思ってしまいます。
しかし、実際はセンターが支援を開始した後も、地域の方々と要支援者のつながりが切れることはなく、元気でいるのかなと様子を観に行ったり、夜間灯りがついているのか気にしていたり、食事の差し入れ、郵便物など書類を確認などなど、様々な支援の手は途切れることなく継続されており、地域の輪と絆の大きさ、太さを思い知ることがあります。
高齢者を取り巻く環境は一人ひとり異なります。地域協働において大切なことは、地域と人が支え合う互助の精神と自発的活動を尊重し、先入観や思い込みによる偏りのない支援を構築し実践することではないかと痛感しています。